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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ゴッホ「アルルの寝室」(ゴッホ展より)

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国立新美術館の「ゴッホ展」では、
ゴッホの代表作「アルルの寝室」も来日してました。
ゴッホが実際に、ゴーギャンと共同生活をした「黄色い家」の一室。
彼は弟への手紙のなかで、「色彩がすべての要」と
「アルルの寝室」について表現しています。


アルルの寝室
The Bedroom(1888)
Vincent van Gogh




「アルルの寝室」の解説は、ゴッホ自身に任せてしまいましょう。

 壁は薄い紫。
 床は赤い格子のタイルだ。
 ベッドの木と椅子は新鮮なバターの黄色。
 シーツと枕は非常に明るい黄緑だ。
 掛け布団は深紅。
 窓は緑。
 化粧テーブルはオレンジ色で、
 盥は青だ。
 扉は藤色をしている。



まるで色彩だけで部屋が構成されているかのような。
これがゴッホが実際に暮らした部屋なのかと、感慨に浸ってしまいました。
ちなみに絵のなかで飾られている、2つの肖像画。
左側は「ウージェーヌ・ボックの肖像」、
右側は「ミリエの肖像」といわれています。

ウージェーヌ・ボックの肖像 ミリエの肖像
Portrait d'Eugène Boch(1888)/The Lover: Paul-Eugène Milliet(1888)
Vincent van Gogh




個人的には、右側は「郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン」のような気もするけれど。
制作時期的に合わないっぽいですね。残念。

郵便配達人ジョゼフ・ルーラン
Le facteur Joseph Roulin(1889)
Vincent van Gogh




「ゴッホ展」では「アルルの寝室」の再現も目玉のひとつでした。
絵画と間取りをもとに、原寸大で立体化しているんですね。
気合い入ってるなーと感心しながら見入ってしまいました。
絵画だけ見ると、ゴッホの作風として全体が歪んでいるように感じるんだけど
実物もちょっと変わった構造だったんですね。なるほど納得。
でも、どうせだったら写真撮影できるように
別のところに展示してほしかったなぁ。。





さて、アルルの寝室にはもう2点、別バージョンが存在します。
フィンセント・ファン・ゴッホ美術館が所蔵する本作がオリジナルなんですが、
アルルが洪水に襲われたときに湿気で損傷を受けてしまい、
弟テオの助言もあって、修復の前に模写を2点残したのです。
どちらも翌年の1889年に制作しており、
シカゴ美術研究所、オルセー美術館がそれぞれ所蔵しています。
オルセーのバージョンは、先述の「ウージェーヌ・ボックの肖像」と合わせて
「オルセー美術館展」で来日してましたね。
画中の肖像画などが異なっており、
見比べてみるとなかなか興味深いです。

アルルの寝室 アルルの寝室
The Bedroom(1889)
Vincent van Gogh




「ゴッホ展」は12月20日まで。
公式サイトはこちらです。


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