ドガ「トキと若い女」
今日は朝早くから横浜で取材があり、
せっかくなのでその後ドガ展に行ってきました。
2回目だし仕事の合間だし、好きな作品だけじっくり見て、
あとは足を止めずに流し見るというスタイルで。
とはいえ、いい作品が多すぎて
なんだかんだでしっかり見てしまいました。
Young Woman with Ibis(1860-62)
Edgar Degas
こちらは初期の作品、「トキと若い女」。
あぁ、トキって赤いのもあるんだなぁなんて
どうでもいいところが気になってしまったんですが、
作品自体もどこか物憂げで、オリエンタリズムな雰囲気もあって
なんだかぐっと惹かれてしまいました。
もともと、この作品にはヴェールをかぶった女性だけが描かれていたそうです。
やがて背景に東洋風の都市が、
前景に赤いトキとピンクの花が描き加えられたのだとか。
この加筆の背景には、前回ご紹介した
ギュスターヴ・モローの影響があるそうです。
だからこの絵が妙に気になってしまったのかも。
ドガがサロンに初入選を果たすのは1865年。
そしてモローが代表作「オイディプスとスフィンクス」を発表し、
画家としての地位を確立したのは1864年。
それよりも前、まだ無名だった画家同士が出会い交流を結び、
一人は印象派の大家へ、一人は象徴派の大家へと成長していった経緯を思うと
なんともいえず、胸がワクワクしてしまうのです。
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