足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ロセッティ「プロセルピナ」

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右を見ても左を見ても、ロセッティ。
ロセッティ描く美女たちが、円形の部屋を囲むのです。
彼の理想を、追憶を、夢を宿した女性たちに
心を揺さぶられるひとときでした。


ロセッティ「プロセルピナ」
Proserpine(1874)
Dante Gabriel Rossetti




ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「プロセルピナ」。
森アーツセンターギャラリーの「ラファエル前派展」で、
チラシや図録などのメインビジュアルとして使用されている作品です。
プロセルピナはギリシャ神話におけるペルセポネのローマ名。
地下と地上、2つの世界で半年ずつ過ごさなければならないという宿命を持ち、
地下においてはプルートーの妻として過ごし、
地上においては春の女神として花々を咲かせる。
そんな二重生活を象徴するアイテムが左手に持ったかじりかけのザクロで、
これを食べてしまったがゆえに、
彼女は冥界から完全に離れることができなくなったそうです。


ロセッティはプロセルピナに、ある女性を重ね合わせていました。
女性の名は、ジェイン・モリス。
アーツ・アンド・クラフツの旗手であり、
ロセッティの友人であったウィリアム・モリスの妻です。
彼女が絵のモデルを務めたことをきっかけに、2人は恋に落ちてしまう。
道ならぬ恋、それはよくある話なんでしょうが、
常人に理解しがたいのは、ウィリアム・モリスが彼らの関係を容認したという点にあります。
どんな心境だったかは想像もつきませんが、
こうしてジェインはロセッティとモリスという2つの世界を行き来することになるのです。
ロセッティにとっては、モリスが冥界の王プルートーだったのでしょうか。


森アーツセンターギャラリーの「ラファエル前派展」では、
後半の「美」という章でロセッティの作品が集中的に展示されていました。
専用の円形の部屋に7点もの美女が並び、
「最愛の人」「ベアタ・ベアトリクス」「プロセルピナ」という
奇跡のような並びに目がくらみそうでした。
そもそもロセッティが描く女性は作品によって好き嫌いがかなり分かれるんですが、
これだけ一同に会してしまうと、やはり美しいと認めざるをえませんでした。

ロセッティ「最愛の人」 ベアタ・ベアトリクス
左:「最愛の人」 右:「ベアタ・ベアトリクス」




彼が求めた「美」の続きが気になる方は、
場所を変えて三菱一号館美術館へ行ってみましょう。
「唯美主義」と呼ばれる芸術視聴に焦点を当てた
「ザ・ビューティフル」という展覧会が開かれており、
ここでもロセッティが重要な役割を果たしています。
詳しくは、また次回。お楽しみに〜。




■森アーツセンターギャラリー「ラファエル前派展」の公式サイトはこちら
■ロセッティの作品一覧はこちら





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