足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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モロー「ヘロデの前で踊るサロメ」

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手にした白い蓮は快楽、
影のように伏せる黒豹は淫蕩のしるし。
ヘロデ王の前で踊ったサロメは、
褒美としてヨハネの首を所望します。
ギュスターヴ・モロー「ヘロデの前で踊るサロメ」。
新約聖書のエピソードに独自の解釈を加えた、
悲劇の前の一幕です。


モロー「ヘロデの前で踊るサロメ」
Salome Dancing Before Herod(1876)
Gustave Moreau




平松洋の「名画 絶世の美女 魔性」という本を読んだんですが、
書籍で紹介されていたルネッサンスから19世紀後半まで
数多の有名画家のなかでも、
ギュスターヴ・モローの存在感は際立っていました。
ファム・ファタール(運命の女)を描かせたら、
この人の右に出るものはいないのじゃないか。
元々好きな画家ではありましたが、
こうやってひとつのテーマのもとにいろんな画家と比較してみると
その凄みにあたらめて気付かされるわけです。


この「ヘロデの前で踊るサロメ」にしても、
死へと連なる緊張感はもちろん、
足もとを舞う埃や香のかおり、
中空を揺れる光、享楽と官能……
神秘性と儚さと、それゆえの美しさに満ち満ちていて
サロメの破滅的な要求をヘロデが受け入れてしまったのも、
なんとなく分かるような気がしてしまうのです。


ちなみに、この作品と一緒にサロンに出品されたのが、
モローの代表作であり、同じくサロメを題材とした「出現」。
こちらもまた、凄まじい一枚です。

出現
モロー「出現」。こちらは水彩で描かれている。




■ギュスターヴ・モローの作品一覧はこちら




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