マグリット「9月16日」
東京オペラシティアートギャラリーの、
「アントワープ王立美術館コレクション展」に行ってきました。
アンソールとクノップフがお目当てだったんですが、
それ以外にもまったく知らなかった画家の作品など
気に入った作品がたくさんあって、とても有意義なひとときでした。
ということで、展示作品を何回かにわけて紹介したいと思います。
The Sixteenth of September(1956)
René Magritte
今回ご紹介するのは、ルネ・マグリットの「9月16日」。
これぞマグリット!と快哉を叫びたくなるような、絶妙な違和感。
暗がりにそびえる一本の木、そしてその前面に浮かぶ白い三日月。
三日月があるかないか、ただそれだけのことなのに
一度見たら忘れられない、強烈なインパクトでした。
でも何がすごいかって、その違和感さえも
静寂に包んでしまっていること。
心がザワザワ騒ぐのではなく、むしろ穏やかに浸透してくるような。
この辺が、他のシュールレアリスムの画家と
一線を画す所以なのかもしれません。
マグリットの作品は他に2点、「復讐」と「嵐の岬」が展示されてましたが
やっぱり「9月16日」は際立った存在感。
この作品はカタログの表紙にも使われており、
そのままインテリアにしたいくらいの素敵な装丁でした。
東京オペラシティアートギャラリーには今回初めて行ったんですが、
展示作品の充実度のわりにお客さんが少なめで
じっくりのんびり、ためつすがめつ眺めることができました。
ただ、どこの美術館にも言えることなんだけど、冷房がね……。
僕はお腹を壊しやすい体質で、今回も途中でギュルギュルと。
展示室内にはトイレがないみたいだったので、
途中で駆け足で見て回って、一回展示室を出てトイレへ。
で、事情を説明してもう一回中に入れてもらいました。
ある意味ラッキーだったのかも。
「アントワープ王立美術館コレクション展」の公式サイトはこちら。
展示は10月3日(日)までです。
ぽちっとお願いします!
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