足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

川端龍子「御来迎」

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今日は霧雨のなか、西馬込へ。
大田区立郷土博物館の川瀬巴水展を横目に(後で寄るので)
文士村界隈の細道や坂道をテクテク歩いた先には……
川端龍子記念館がででんとそびえておりました。
画家自身の設計にしては、びっくりするくらい広々とした美術館。
龍子ならではの大作が多く展示されているのです。


川端龍子「御来迎」



現在開催されている展覧会は「幻想へのいざない」というもの。
洋画家から日本画家へと転向した川端龍子ですが、
かつて影響をうけたロマン主義的作風は晩年の作品にもあらわれており
神話や伝説に基づいた幻想的な作品を残しています。
ものによっては象徴主義にも通じるインパクトで、
たとえば上にあげた「御来迎」なんて、
太陽を背にした白雲の奔馬は
ウォルター・クレインの「海神ネプチューンの馬」を連想させます。

川端龍子「御来迎」部分

ウォルター・クレイン「海神ネプチューンの馬」

上:川端龍子「御来迎」(部分)、下:ウォルター・クレイン「海神ネプチューンの馬」。
雲と波という違いはあれ、何か近しいものを感じます。





先日ご紹介したかわいらしい「百子図」
金と黒とが艶やかに絡み合う「草炎」といい、
伝統的な日本画の様式にはとてもとてもおさまらない
自由闊達な画家だったのだなぁとしみじみ思った次第です。


それにしても馬込文士村、
川瀬巴水や川端龍子のほかにも
北原白秋、室生犀星、立原道造、三好達治、萩原朔太郎、
川端康成、山本有三、宇野千代、などなど……
そうそうたる顔ぶれの文士たちが住んでいたそうで
彼らにちなんだレリーフが各地に設置されているとのこと。
もう少し暖かくなったら、のんびり散策したいなぁ。




今日も明日もがんばろう。
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