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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

スピリアールト「自画像」

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美術館で出会った、今まで聞いた事もなかった画家の作品。
あとで家に帰って調べたら、
自分の好きな画家と意外なところでつながっていたりして。
そんな偶然の出会いと発見こそ、美術館巡りの醍醐味です。
今回「アントワープ王立美術館コレクション展」でも、
そんな作品に巡り会うことができました。


自画像
Self-Portrait(1908)
Léon Spilliaert




レオン・スピリアールトの「自画像」。
ベルギー象徴主義に数えられるものの、
実際には独学で絵画技術を身につけたとか。
そんな彼が影響を受けたのが、オディロン・ルドンだったそうです。
むろん、影響を受けたのは本作を見ても分かるように
色彩が花開いた後期のルドンではなく、
モノクロの中で幻想を描き続けた前期のルドンでしょう。


画面のそこかしこに、効果的に配置された黒。
深く暗い影をはらんだ青い衣装。
そして画家の背後に延々と繰り返される鏡の世界。
これらの要素が見る者を異次元にさまよい込んだような
ひどく不安な気持ちに追いやります。
スピリアールトはこういった精神的、内省的な自画像を多く発表しているようで
本展にも同じく「自画像」と題された作品が出展されていました。


実はスピリアールトの作品では、
「砂丘の少女たち」という作品のほうが気に入っていたのですが
画像が見つからず今回は詳しく紹介するのを断念。
こちらも黒と青が印象的な、
どこかゴヤの作品を思い起こさせるタッチでした。
広い展示室の中で、スピリアールトの一角だけ
妙に冷えきったような空気感だったのが印象的でした。


「アントワープ王立美術館コレクション展」の公式サイトはこちら
展示は10月3日(日)までです。



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(2007/11)
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