ムンク「カウチに座る女性」
60代のムンクが描いた人物画。
どことなく優しげで、みずみずしくて、そして官能的ですらある。
それもそのはず、ムンクはモデルの女性に恋をしていたから。
「カウチに座る女性」という作品です。
Model on the Couch(1928)
Edvard Munch
モデルの名前はビルギット・プレストー。
生涯独身を貫いたムンクですが、
彼女との結婚を望んでいたともいわれています。
年齢差など関係なく、それほど彼女に惹かれたのでしょう。
ムンクというと、道ならぬ恋の果てに拳銃で指を負傷したという
悲恋のイメージが色濃いのですが、
再び人を好きになれたんだなぁって思ったりして。
「マドンナ」や「ヴァンパイア」のような作品もいいけれど、
老いたムンクが恋に落ちて、こういう作品を描いたっていうのが
なんだかとても微笑ましくて、少しうらやましいのです。
今日も明日もがんばろう。
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