土田麦僊「春」
今日は講談社野間記念館へ。
「横山大観と大正・昭和の画家たち展」を見てまいりました。
Spring(1920)
Tsuchida Bakusen
こちらは土田麦僊「春」。
左に白木蓮を、右に赤い椿を置き、
中央には幼子に手を差し伸べる母親の姿。
その後ろには、梨の花が広がります。
白、赤、そして緑。
これらは代表作の「大原女」にも通じる色彩ですが
解説文にもあったとおり、本作からは宗教的な雰囲気が感じられます。
ぼくはこの作品を見たとき、モーリス・ドニの宗教画を連想しました。
色使いは似ても似つかないけれど、佇まいがなんだか似ている気がして。
展覧会では、このほか横山大観の「千与四郎」(顔が変な)や
山川秀峰の「蛍」、川合玉堂や上村松園の十二ヶ月図などが並んでいました。
大正・昭和をきらびやかに彩った日本画家たちの作品は
どれも新鮮で独創的で、そして美しくて。
名品の数々をながめていたら、日頃の疲れも吹き飛んで行くような気がしました。
会期は5月18日まで。おすすめの展覧会です。
ちなみに今日はあっちこっちまわりまして、
東京カテドラル聖マリア大聖堂→講談社野間記念館→
永青文庫→芭蕉庵→椿山荘庭園→森アーツ(ラファエル前派)
といった感じで。
桜や春の草花を眺めつつ、美術品や建築を楽しみつつ。
途中でちと寂しくなりましたが、まぁ充実した一日になったのではないかと。
ぼっちを楽しめる人をソロ充とかソリストとかいうらしいですが、
もうその道を極めつつあるような気がしています(笑)
木蓮と東京カテドラル聖マリア大聖堂。
神田川の桜。もう散り始めていました。
シャガ。芭蕉庵にて。
椿山荘の桜。
ハナニラ。ダビデの星ともいいます。
今日も明日もがんばろう。